「社会人になってから勉強していない」
「勉強しないといけないのは分かるけど、何をしよう」
「プライベートを割いてまで勉強したくない」
勉強しようと思ってもなかなかできない、もしくは勉強しようと思ったこともない社会人の方も多いと思います。
ですが、社会人の勉強は学生と同様に、いや学生以上に必要なものです。
なぜなら、スキルを身に着けてお金を稼ぐためには、勉強が必要だからです。
転職もしないしそこそこのお金を稼げれば十分、という考えの人は勉強しなくてもいい、ということになってしまいますが、その考えは少し危険です。終身雇用が保証されない今の時代、転職する予定はないにしても、保険をかけておくことは重要です。
勉強する内容については、業界や職種によって大きく異なるかと思います。今回は、どの業界のどの職種の社会人でも、これだけは勉強しておいたほうがいい!と思うもの3つを紹介したいと思います。
その3つとは、以下のものです。
- 英語
- ロジカルシンキング
- 資産運用
その理由を、本記事で紹介したいと思います。
Contents
英語は、世界中の人とコミュニケーションをとるのに必要
まずは英語が必要な理由からですが、英語が必要な理由は1つしかありません。
世界中の人とコミュニケーションをとるのに必要だからです。
少なくとも大都市で働いているのであれば、今の時代、外国の人を1日に一度も見かけなかった、というのはほぼあり得ません。
それだけ、世界中のビジネスマンが日本に集まっています。
ということは、明日には外国人の新入社員や同僚が自分の部署に入ってくる可能性がある、ということです。
彼らが日本語が得意であればいいですが、そうでなければ、英語でコミュニケーションをとる必要があります。
例えば中国人の同僚だったとして、自分は中国語が分からない、相手は日本語が分からない。
そうなれば英語を使うしかありません。
海外の支社や取引先とやり取りを行うのにも英語が必要です。
今の時代、すべて日本で完結する事業や企業はほとんどないのでは?これだけ海外と接する可能性が増えてきている中で、英語が使えなければ、やることがなくなってしまいます。
完璧な英語でなくとも、簡単な単語と文法で言いたいことを伝えられれば十分
どのような英語を勉強するかですが、何も完璧な英語をマスターする必要はありません。中学3年レベルの簡単な英語や文法を組み合わせた、いわゆる「グロービッシュ」で十分です。
世の中には、「ネイティブが使う英単語・熟語」とか、「ネイティブは言わない」とか、ネイティブ(≒完璧)にこだわる本も多いです。
しかしながら、海外の取引先と大きな商談をする営業マン、とかでない限りはグロービッシュで問題ありません。
少なくとも、「外国人の同僚とコミュニケーションを取る」くらいのレベルであれば、グロービッシュで困ることはありません。
【このような人はグロービッシュで十分】
- 自社内でしか英語を使わない人(海外の企業と英語で取引をしない人)
- 取引相手が英語ネイティブでない人(英語話者の8割はネイティブではない、と言われています)
以下の記事では、「なぜグロービッシュが必要なのか」ということについて、 かつて若者の間で人気を博したロックバンド「ELLEGARDEN」のボーカル、細美武士さんの言葉を用いながら説明しています。
ロジカルシンキングは、自分の意見や提案に説得力を持たせるために必要
取引先や上司に自分の企画や案が受け入れられるには、説得力を持たせなければいけません。そのためには、以下の3つの考え方が代表的です。
- なぜか、をできるだけ深く考える
- 網羅性をもたせる
- 切り口を複数もたせる
なぜか、をできるだけ深く考えることが必要
トヨタの「なぜか、を5回考える」のが有名ですが、これは何か問題が発生したときに、なぜ起こったのか、をできるだけ深く分析し、問題の真の原因を特定する、というものです。
同様に、顧客や自社に新しいシステムを導入するとき、業務を改善するとき、会社の現状から、
- 何が必要で
- なぜ必要なのか
を深く見ていく必要があります。
簡単な例で、婚活中の人がいたとします。なかなかいい人と深い関係にならないのが問題です。
いい人と深い関係にならないのはなぜか
→出会いの数が少ないから。では「出会いの数が少ない」のはなぜか
→いい人を紹介されないから。では「いい人を紹介されない」のはなぜか
→結婚相談所に登録していないから
ということで、いい人と深い関係になるための対策として、「結婚相談所に登録する」という具体的な案が見つかりました。
現状分析は、1つだけではなく、いろんな観点で見る必要がある
今回、婚活を参考に現状分析してみたましたが、本当にこれで全部か、を見なければなりません。一つだけを深掘りしても、不十分なことが多いからです。
「出会いの数が少ないから」から具体的に案が出ましたが、本当にそれだけでしょうか?
このように、「自分に魅力が足りないから」という現状も浮かんできて、自分磨きが必要だということも分かるのではないでしょうか?
切り口を複数もたせる必要がある
網羅性を持たせるための考え方には、3C分析など、さまざまなフレームワークがあります。3C分析とは、以下のCで始まる3つの観点から、現状分析する手法です。
- Company(自社)
- Customer(顧客・市場)
- Competitor(競合他社)
婚活に例えると、こうですね。
- Company:自分磨き
- Customer:出会いの場所
- Competitor:婚活のライバル
ほとんどの「ロジカルシンキング」の本には、網羅的かつ論理的な考え方をするためのフレームワークが紹介されているかと思うので、まずは考え方を勉強して、その後実業務で実践していきましょう。
MECEについては、こちらの記事で紹介しています。初めてロジカルシンキングする人向けに説明しているので、基本的なことを分かりやすく書いています。ぜひ参考にしてみてください。
ロジカルシンキングの基本、MECEとは(初心者向け/例題つき)
目標設定の仕方の記事でも「本当に目標はこれでいいか」の考え方を紹介しています。「なぜか」と「網羅性」のロジカルシンキングに基づいた考え方なので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
将来のために、資産運用を学ぶのは重要
最後は、自分の仕事とは直接関係なくとも、勉強しておいたほうがいいものとして資産運用を挙げます。
これからの時代、収入源は複数必要です。たとえ転職する予定がなく、ずっと1社で働く予定であったとしても、必要です。何かしらの理由で働けなくなったときに備えるためです。
貯蓄だけでは、物価の上昇とともに資産がどんどん目減りしてしまいます。
100万円の貯金があったとして、今はうまい棒が10万本買えます。ですが物価の上昇とともにうまい棒が20円になると、うまい棒が5万本しか買えなくなってしまいます。
自分の持っているお金の価値が下がってしまいます。
貯蓄が自然に目減りすることを防ぐためには、資産運用が必要です。NISAやiDecoなどが手軽に始められますが、「どのようなものか」と「得するためにはどうしたらいいか」はしっかり勉強しておく必要があります。
できれば、ファイナンシャルプランナー向けの参考書に一通り目を通して、最低限の知識を身に着けたほうがいいと考えています。その理由をまとめてみました。
まとめ
社会人が身に着けるべき3つの知識として、以下の内容を紹介しました。
- 英語
- ロジカルシンキング
- 資産運用
いずれも、仕事をする上での専門知識ではなく、「基本的な知識」となるものです。どのような仕事においても必要となることなので、ぜび勉強を重ねていってください。
ビジネス書は、図書館で借りるのではなく、ぜひとも購入して読んでください。理由は、最新の情報が手に入るためです。図書館に置いてある本は古くなってしまったものも多く、「現在では間違った、古い知識」を取得してしまうことは避ける必要があります。