Excelで切り上げ/切り捨て/四捨五入を行う関数(ROUND関数とその仲間)で紹介したROUND(UP/DOWN)関数では、数値の四捨五入や切り上げ/切り捨てを行うことができましたが、「500円単位にする」といったことはできません。
今回は、飲み会などで便利な、「500円単位で切り上げ/切り捨て/四捨五入」ができる関数を紹介したいと思います。もちろん500円単位だけではなく、2,000円単位や5,000円単位など、すべての単位での丸めが可能になります。
※今回の説明では、すべて「500円単位」に丸めることを例にして紹介します。2000などほかの数値にする場合は、適宜読み替えてください。
使用する関数は、MROUND関数、CEILING関数、FLOOR関数です。
- MROUND関数:500円単位に丸める
- CEILING関数:500円単位に切り上げる
- FLOOR関数:500円単位に切り捨てる
MROUND関数の使い方
関数の書き方は以下の通りです。
=MROUND(丸めたい対象の数値, 丸める単位)
「丸めたい対象の数値」は、ほとんどの場合は、「数値が含まれているセル」が対象になります。今回の場合は、丸めたい数値がA2に存在するので、A2と指定します。
もちろん、「=MROUND(48054,-2)」と、数値をそのまま指定することも可能です。使う場面は限られますが。
丸める単位には、数字をそのまま入力します。今回は「500単位」で丸めるので、500と入力します。
※セルを参照することももちろん可能です。
負の数にMROUNDを使うときは、丸める単位を負の数にする
上の図では、7行目以降にエラーが発生しています。
丸める対象の数値がマイナスの場合は、「丸める単位」部分の関数を負の数にする必要があります。
今回の場合は、「=MROUND(A7,-500)」とするとうまくいきます。
CEILING関数、FLOOR関数の使い方
500円単位に切り上げるCEILING関数、切り捨てるFLOOR関数も、書き方はMROUND関数と同じです。
- =CEILING(切り上げたい対象の数値, 切り上げる単位)
- =FLOOR(切り捨てたい対象の数値, 切り捨てる単位)
なお、負の数の場合にエラーが発生したMROUND関数とは異なり、CEILING関数、FLOOR関数の場合は、対象の数値が負の数であっても、エラーは起こりません。
Excelで、普通に四捨五入や切り上げ、切り捨てを行うときは、ROUND関数(ROUNDUP/ROUNDDOWN)が便利です。