Excelで、「数値を切り上げたい」「切り捨てたい」「四捨五入したい」ときの関数の使い方を説明したいと思います。それぞれ、以下の関数を使って、切り上げ/切り捨て/四捨五入ができます。
Excelの切り上げ/切り捨て/四捨五入の関数
- 切り上げ:ROUNDUP
- 切り捨て:ROUNDDOWN
- 四捨五入:ROUND
基本形(=四捨五入)がROUNDで、上げたいときはUP、捨てたいときはDOWN、簡単ですね。以降、使い方はすべて同じなので、3つの関数をまとめて説明します。
ROUNDUP、ROUNDDOWN、ROUND関数の使い方
関数の書き方は以下の通りです。
=ROUND(丸めたい対象の数値, 丸める桁数)
なお、ROUNDUP、ROUNDDOWNについても同様です。すなわち、以下の書き方になります。
- =ROUNDUP(切り上げたい対象の数値, 切り上げる桁数)
- =ROUNDDOWN(切り捨てたい対象の数値, 切り捨てる桁数)
実際の表を例に説明します。B~D列には、それぞれROUNDDOWN、ROUND、ROUNDUP関数が入っています。
「丸めたい対象の数値」は、ほとんどの場合は、「数値が含まれているセル」が対象になります。今回の場合は、丸めたい数値がA2に存在するので、A2と指定します。
もちろん、「=ROUNDDOWN(48053,-2)」と、数値をそのまま指定することも可能です。使う場面は限られますが。
丸める桁数は、以下のように表示します。
ROUND関数の桁数ごとの四捨五入の仕方
- …
- 2:小数第二位まで表示(小数第三位を丸める)
- 1:小数第一位まで表示(小数第二位を丸める)
- 0:1の位を表示(小数第一位を丸める)
- -1:10の位を表示(1の位を丸める)
- -2:100の位を表示(10の位を丸める)
- …
今回の例では、10の位を切り捨てているので、-2と書いています。
少々ややこしいですが、以下のように覚えると分かりやすいです。
- 小数部分で丸める場合:表示したい桁数の数字を入力(例えば、「小数第一位まで表示させたい」場合は、1)
- 整数部分で丸める場合:丸めたい桁数の数字を入力(例えば、「10の位(2桁目)を切り捨てたい」場合は、-2)
五捨六入したい場合のROUND関数の使い方
ROUND関数は、「四捨五入したい場合」に用いる関数ですが、一部の方にとっては「五捨六入」したい場合もあるかと思います。
ROUDN関数で五捨六入する場合は、以下のように表します。
※一般的な言葉で表現しづらいので、具体例で説明します。
2行目の48,054が、10の位で四捨五入した場合は48,100になりますが、五捨六入した場合は、48,000になります。
10の位で五捨六入するには、対象の数値(今回の場合はA2)から10を引きます。
- 四捨五入の場合:~49まで切り捨て、50~切り上げ
- 五捨六入の場合:~59まで切り捨て、60~切り上げ
四捨五入と五捨六入を比べると、切り捨て/切り上げのラインが、10大きくなっています(10の位の場合)。そのため、四捨五入を行うROUND関数で五捨六入するためには、「元の数値から10を引く」ことが必要になります。
同様に、100の位で五捨六入する場合は100を引き、小数第二位で五捨六入する場合は、0.01を引きます。
MROUND関数では、普通のROUND関数ではできない、「500円単位で丸める」ことができるので、飲み会などの費用の計算に便利です。